昨今下降気味だと言われているブライダル業界。
でも実際のところ何がどうなってるの?と疑問に思う方はいるでしょう。
そんな方々へ向け、ブライダル業界の実情を詳しくお伝えします。
実際にブライダル業界は縮小傾向
そもそも業界が拡大・縮小とはどういう意味か。それは業界内の市場規模、つまり一定期間内で動くお金の総量で測られます。
ブライダル業界の主な売り上げは結婚式・披露宴での売り上げの積み重ねによって成り立っています。
ではこの結婚式・披露宴の売り上げはどのように決まるか。
結婚式・披露宴の費用=結婚式カップル数×1組あたりの単価と、非常にシンプルです。
この2つの中でも特に「結婚式カップル数」の減少がウェディング業界に大きな打撃を与えています。
この結婚式カップル数は、婚姻届出組数×挙式率で算出されます。
この婚姻届で組数が年々大きく減少してきていることに要因があります。
厚生労働省が発表している「人口動態統計」によると、2022年-2023年の比較では婚姻届で組数が約3万組も減少しているとのことです。
グラフを見ても分かる通り、2000年以降ずっと右肩下がりになっている状況です。
加えて、結婚を機にウェディングイベントを実施した割合は2019年以降ほぼ変わっていない(どちらかというと微減している)ため、結婚式カップル数は年々減っていいるということがわかります。
▼「ゼクシィ結婚トレンド調査2024」より
さらには1組あたりの単価も大きく変動がないことから、結婚式場の売り上げは上がりづらい傾向にあるということが言えます。
▼「ゼクシィ結婚トレンド調査2024」より
結婚式場も試行錯誤はしているものの・・・
もちろん結婚式場の売り上げは結婚式費用のみで構成されているわけではありません。
レストラン営業をしていたり、婚活イベントを開いたり、記念フォト撮影をしたりと、いろいろな収益源があります。
とはいえ売上額が圧倒的に大きいのは結婚式・披露宴による売り上げなのです。
現在の1組あたりの単価が約350万円なので、仮に自社で結婚式をする1組減るとなると350万円の売り上げ減少。組単価アップで賄おうとすると50万円の単価アップを7組で実現させないといけないということになります。
50万円の単価アップってなかなかにハードルが高いので1組実施数が下がるだけでも相当な打撃なのです。
ブライダル業界から他業界へ転職すべき?
もちろん人によるのですが、ブライダル業界で「絶対にこれを成し遂げたいんだ!」「絶対に素敵なウェディングプランナーになるんだ!」などの確固たる目標や信念がない方は一度キャリアを考え直してみても良いかもしれません。
ウェディングプランナーは立派な「営業職」です。
営業職はどの業界に行っても重宝されますし、ウェディングプランナーの方であれば接客の細かさや丁寧さなども身につくため、他業界への転職はそこまで難易度は高くありません。
でもじゃあどういう業界で何を目指せばいいの?と迷われる方もいらっしゃると思います。
まずは「自分のモチベーションの源泉」を考えてみてください。
これまでの人生の中でどんなことにワクワクしていたか、どんな時に心が躍ったか。その感情を引き立てていた要素は何か。これをひたすら考えてみてください。
その要素が何かわかったらその要素を仕事の中で味わえるような会社を探してみると良いでしょう。
例えば学生時代部活でチームプレーをしている時にワクワクを感じたなら、チームで仕事ができる(≠個人プレーでない)会社を探す。であったり、部長・キャプテンとしてメンバーを育成することに楽しさを見出していたのであれば、マネジメント職に早期からなれる会社を探したり、人材育成に関わるサービスを提供している会社を探すのも良いでしょう。
世の中には数えきれないほど採用活動をしている会社がありますので、思考に制限をかけずにやりたいことができる会社を探してみてください。
▼タネックスでは営業職はもちろん、それ以外の職種も幅広くご紹介。未経験の業界への転職も得意としています!
転職を検討されている方もそうでない方も、一度キャリアの見直しをすることとオススメします!
ウェディング業界は縮小傾向にあるというお話をしてきましたが、転職するもしないも皆さんそれぞれのキャリアの目標によって決めるべきものです。
就職をした当初とはキャリアにおける目標が変わっている、なんて方も少なくはないでしょう。
キャリアの目標が変わっている・定まっていない中で今の会社で働き続けることは大きな機会損失を生んでしまう可能性があります。
この記事に出会ったせっかくの機会にぜひ一度キャリアについて小一時間だけでも見直す時間をとっていただけたら今後の人生が大きく変わるかもしれません。
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